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LAMYのSafari、なぜ40年近くも売れ続けているのか?


 LAMY(ラミー)は1930年、家族経営の独立企業として創立された、老舗文具メーカーだ。

 公式サイトの情報によれば、同社は年間約800万本の筆記具を生産し、1億1000万 ユーロの年間売上を記録しているという。国内では、文房具店や雑貨店、ときにアパレル店などでも販売されているのを見かける。

 本国ドイツでは学生などにも親しまれているそうだが、国内でも見かける機会は多いブランドと言えるだろう。

 LAMYの主力製品のひとつが「Safari(サファリ)」。Safariは1980年の発売以来、頑丈な樹脂製のボディーと、ポップながら堅実さを感じさせるデザイン、優れた使用感で、人気を集め続けているシリーズだ。

 定番色は「シャイニーブラック」「ホワイト」「スケルトン」「レッド」「ブルー」「イエロー」「ブラック」の7色。それぞれ「万年筆」「ローラーボール」「ボールペン」「ペンシル」の4タイプを揃える。

 定番色以外に、毎年限定色が発売されるため、楽しみにしているファンも多い。豊富なバリエーションから、お気に入りの1本を見つける楽しさもSafariの魅力だ。

 今回は、定番色の中から、レッドと、2002年にラインアップに加わったスケルトンのボールペンをピックアップ。

 Safariのボールペンは2500円と比較的リーズナブルだが、樹脂の光沢や、硬めのノックが使っていて心地よく、一度使うと、常に手元に置いておきたくなる存在感がある。

 使用感の良さの秘密は、グリップ部分のくぼみ。断面は、微妙にカーブのついた不等辺六角形で、親指、中指、人差し指にフィットする。「書き方鉛筆」のように、強制的に指の位置が固定される形状になっているため、自然と書きやすいポジションに手が収まるのだ。

 また、ドイツ製品特有のきっちりとした造りも書き味に大きく貢献している。安価なボールペンは、芯の遊びが大き過ぎて、書いている途中にペン先がぶれることがある。

 Safariのボールペンは、一度芯を繰り出すと、ペン先にまったく遊びがなく、しっかりとした硬い書き味が楽しめる。ドイツ製品らしい、機能性を追求した設計に由来する使いやすさも、発売から40年近く経っても支持を集め続ける理由のひとつだろう。

 ステンレス製のクリップは、挟む力が強く、デニムのポケットやスーツの胸ポケットにしっかりと止まってくれる。一見するとクリップ自体の弾性で機能しているように見えるが、付け根の部分にバネが仕込まれていて、繰り返し服に挟んでも緩みにくくなっている。

 レッド、イエローなど目立つカラーは、利便性の上だけでなく、アクセサリー的にも胸ポケットに差しておきたくなるキャッチーさがあるし、ブラックやホワイトなどは、さり気なく胸元に遊び心を加えてくれる。

 Safariシリーズは、同社自らも「世界中の筆記具ファン、特に若年層から絶大な支持を集める定番シリーズ」とうたうほどの定番商品。見た目、使用感、買いやすい価格、そしてドイツ生産にこだわる企業姿勢。そのすべてがロングセラーの理由であり、握った途端に売れ続ける理由を感じ取れるはず。文房具ファンなら、1本は所有しておきたい名品だ。

今回の文房具:LAMY Safari ボールペン レッド/スケルトン 2500円(税抜き)

LAMY